伝統工芸・有松絞り

伝統と新たな美の出会い ー 有松絞りが生む、今を彩るヘアアクセサリー

受け継がれる伝統、有松絞りとの出会い

名古屋市緑区・有松の地に400年以上受け継がれてきた伝統技法「有松絞り」。
この地を初めて訪れたのは2019年、ブライダルサロンさんとの企画で、有松絞りをアレンジしたオリジナル髪飾りを制作し、有松天満社で展示いただいたことがきっかけでした。

その後も、有松絞りの奥深さと手仕事の美しさに心を惹かれ続け、2025年春からはOrinuvaとして、本格的に有松絞りのアクセサリー展開をスタートしています。


工房で出会った、手仕事の時間

先日、有松絞りの染色工房「早恒染色」さんを訪問させていただきました。
染めの工程を見学させていただく中で感じたのは、職人の手の動き一つひとつに宿る、受け継がれてきた時間と想いの重なり。
くくられた布地に色が差されていく様子には、言葉にならない美しさと静けさがありました。

まるで、道具にさえ気配が宿っているような…
そんな感覚を覚えるのは、きっとこの地に流れる伝統と、職人たちの魂があるからかもしれません。

 

 


「やたら三浦絞り」の温もりを、現代の装いに

Orinuvaが使用しているのは、有松絞りの中でも「やたら三浦絞り」と呼ばれる技法で職人さんに仕立てていただいているもの。

一手一手括られた生地の凹凸を、染めるのではなく、特別な加工で形状記憶させた絞り地を、一輪の花のような髪飾りへと仕立てています。

絞り花のアイテムは、フォーマルから日常まで使える上品さと個性を併せ持ち、“伝統をまとう新しさ”を感じていただけるものになっています。

 


有松絞り祭りで触れた、土地の魅力

6月の「有松絞りまつり」では、地域の方による山車の披露、絞り問屋に並ぶ反物や小物屋さん、そして絞り浴衣に身を包んだ来場者の姿など、街全体が色と活気に包まれていました。

わたし自身も娘と一緒に絞り浴衣で参加し、娘は流し染めの染色体験も。
文化と人、世代を超えて出会う時間は、有松の持つ魅力そのものでした。

 



伝統を受け継ぎながらも、進化を続け、いまの感性で新たな美を咲かせる有松絞りの魅力。
Orinuvaはこれからも、そんなものづくりを通して、日々の装いに寄り添うアクセサリーをお届けしてまいります。

⇒ Orinuvaの有松絞りアクセサリー一覧を見る

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